プライミッツ・マーダーという怪物が何者か

型月の設定には昔から、プライミッツ・マーダーという怪物が居る。

 

月姫読本の時代から、死徒二十七祖という設定解説欄にて、死徒二十七祖の第一位、ガイアの怪物、霊長の殺人者という名前で語られてきた、惑星を単身で滅ぼせる勢(ORTや朱い月)に比肩すると考えられていた型月最強勢の一角である。

 

FGOにてその正体が、「比較」の理によって「相手より強くなる」能力を持つ4番目の人類悪である事が明かされた。

人類に対する絶対殺害権など、対人類という言葉を強調されてきたプライミッツ・マーダーだが、その理由はどうやら、力の源が人類だったかららしい。

人間同士の競争と成長、そして妬みや悔しさを糧として、常に相手より強くなる獣。

つまり、「霊長の精神活動をエネルギー源として、常に対象を上回る規模で顕現する」。

型月作品をやっていれば、一度は聞くフレーズである。

 

要するに、本来は霊長継続の為に使用されるアラヤの抑止力を、霊長殺害の為に使用する人類悪と表現できる。

「人類が発展するほど強くなる」という人類悪の性質の中で、最も型月固有設定に寄った存在であると言えるだろう。